第21回ツール・ド・熊野 第1ステージ
開催日:5月31日 開催地:和歌山県新宮市 赤木川清流コース 距離 100.4km 気温:24.5℃(新宮市)
オールイス・アウラールがステージ優勝して個人総合首位 安原大貴が山岳賞獲得
ツール・ド・熊野2日目は、赤木川沿いを走る周回コースでのロードレース。今年はコースが一部変更され、
山岳賞のかかる登りが新たに設定し直された。それにより1周の距離が約1km延長され、1周17.2kmとなった。
レースは4周+変則の2周で計100.4kmを走る。
朝から雲が多めの1日。レース中は時折太陽が顔をのぞかせることもあったものの、
川沿いを走る山間部のコースでは、さほど暑さを感じない中でのレースとなった。
新宮市役所前からパレードスタート。
周回コースに入って改めてリアルスタートが切られると、アタックが繰り返される。
その中から、中井唯晶(シマノレーシング)、エミール・ディマ(ジョッティ・ヴィクトリア)、
チョン・フンミン(ソウルサイクリング)、草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)の4人が抜け出し、
20秒から30秒先行する。
2周目、メイン集団ではフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)のペースアップをきっかけに追走集団が形成される。
草場が遅れて3人となった先頭集団との差は詰まり、3周目に合流して新たに20人の先頭集団となる。その後メイン集団は追走の意思がまとまらず、
差は一気に3分まで開く。レース終盤には8人の追走集団が飛び出すものの、先頭集団に追いつくまでには至らず。
メイン集団と先頭集団との差はさらに6分以上まで開く。リーダージャージを着る沢田桂太郎(チームブリヂストンサイクリング)も
この中に含まれ、総合首位陥落が決定的に。
最終周回に入り、19人になった先頭集団は誰も抜け出せないままスプリント勝負へ。
残り200mのホームストレートに先頭で姿を現したのはオールイス・アウラール(マトリックスパワータグ)。
フィニッシュライン手前でウィニングポーズを繰り出す余裕があるほど後続を引き離し、第1ステージ優勝を決めた。
2位に岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、3位はスタート直後から逃げた中井唯晶(シマノレーシング)が入った。
この結果、ステージ優勝したアウラールが個人総合首位となり、ポイント賞でもトップとなった。
2回設定された山岳賞は、1回目をディマ、2回目を安原大貴(マトリックスパワータグ)が先頭通過。
山岳ポイントは同点となったが、個人総合順位が上位の安原が山岳賞ジャージに袖を通した。
Text : KATO Satoru Photos : FUKUMITSU Syunsuke , KATO Satoru