ツール・ド・熊野(ツール・ド・くまの、Tour de Kumano)は、世界遺産に登録されている、熊野古道を舞台に、例年5月下旬から6月上旬に4日間で開催される自転車競技、ロードレースのステージレース大会。2008年の開催より、UCIアジアツアー2.2に指定され、2018年第20回大会が行われた。
1999年、『3DAY ROAD 熊野』実行委員会(2007年より特定非営利活動法人 SPORTS PRODUCE 熊野に名称変更)の運営により開催。2008年の開催では、第1ステージは、熊野川の支流である赤木川、第2ステージは、熊野山道、最終ステージは、太地をそれぞれ舞台に行われた。2009年から2019年まで、初日に個人タイムトライアルが組まれる(2日目以降は2008年の1-3ステージと同様の日程が組まれている)ため、4日間開催となる。
開催年 |
優勝者 |
国籍 |
第2位 |
第3位 |
2008年 | 清水都貴 | 日本 | 廣瀬敏 | 新城幸也 |
2009年 | ヴァレンティン・イグリンスキー | カザフスタン | 鈴木真理 | ディミトリ・フォフォノフ(カザフスタン) |
2010年 | アンドレイ・ミズロフ | カザフスタン | 宮澤崇史 | 福島晋一 |
2011年 | フォルトゥナート・バリアーニ | イタリア | ミゲル・アンヘル・ルビアノ(コロンビア) | 西谷泰司 |
2012年 | フォルトゥナート・バリアーニ | イタリア | ジュリアン・アレドンド(コロンビア) | トマ・ルバ(仏) |
2013年 | ジュリアン・アレドンド | コロンビア | フォルチュナート・バリアニ(伊) | ナザン・アール(豪) |
2014年 | フランシスコ・マンセボ | スペイン | ホセ・ビセンテ・トリビオ(西) | キャメロン・バイイ(豪) |
2015年 | ベンジャミン・プラデス | スペイン | イリヤ・ゴロニチェフ(露) | ダミアン・モニエ(仏) |
2016年 | オスカル・プジョル | スペイン | ベンジャミン・プラデス(西) | トマ・ルバ(仏) |
2017年 | ホセ・ビセンテ・トリビオ | スペイン | オスカル・プジョル(西) | マルコス・ガルシア(西) |
2018年 | マーク・デマール | オランダ | ベンジャミン・ディバール(豪) | ベンジャミン・プラデス(西) |
2019年 | オールイス・アウラール | ベネズエラ | 岡 篤志 | ユーセフ・レグイグイ(アルジェリア) |
2023年 | 岡 篤志 | 日本 | 山本 大喜 | ジャンバルジャムツ・セインベヤール(モンゴル) |
1999年4月広域地区の活性化、交流連携の促進を図ることを目的に地域住民、関係市町村等がそれぞれ役割を持ちながら協動して数々のイベントを行い、和歌山県は南紀熊野体験博、三重県は東紀州体験フエスタのイベントがスタートしました。又、熊野古道を中心とする「紀伊山地の霊場と参詣道」を世界遺産登録に向けて企画したものでもありました。そんな中、イベントの一環としてこの地域で出来る本物のスポーツとして自転車競技の開催を進めました。地域の特性を生かしたヨーロッパスタイルとなる環境の良いコースで、当初実業団レースとしては初めてである3日間のステージレースとなり、強い信念で実現にこぎつけた大会であります。
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2000年 | 実行委員会の組織を見直し、両県の行政関係に働きかけ、大会の継続開催のため奔走。 |
2001年 | 将来のアジア地区でのUCI公認レースまでに発展させるため台湾、韓国の海外よりチームを呼び国際レースとして準備を始める。 |
2002年 | コースの変更を行う。 |
2005年 | NPO法人を設立。これにより主催【SPORTS PRODUCE 熊野】、運営は【3DAY ROAD 熊野】となる。法人の設立で自転車レースは基より、スポーツイベントを通じ、更なる地域の活性化、人々の交流の輪を広げる目的の拡大に目標をおき活動を続ける。自転車競技者の底辺拡大には、選手をレースに参加する場を提供する事により実現し、又、国内選手の強化にもこの大会は役立っていると思って続けて来た。 |
2007年 | 国際大会への移行を考えて次年度大会名称を『ツール・ド・熊野』に変更。同年度は第9回3DAY CYCLE ROAD 熊野継承大会とした。 |
2008年 | 念願のUCI公認、アジアサーキットのステージレース2-2クラスでツール・ド・熊野(第1ステージ~第3ステージ)を開催。JBCFレースを3DAY ROAD KUMANOとして併催する。又、スポーツプロデュース熊野事務局を新宮市浮島1-25キナン本社ビル2Fに移転。 |
2009年 | ツールド熊野UCI公認レースとしては2回目を迎え新宮市中央通りでのタイムトライアルを追加し4日間のレースとなる。また、第3ステージ太地半島周回コース太地トンネルを通過するコースに変更。 |
2010年 | 第2ステージスタート地点山崎運動公園より熊野倶楽部に変更。 |
2011年 | 道路改修工事の為タイムトライアルコースを新宮市市田川に変更。 |
2012年 | 前年の紀伊半島豪雨災害の為第1ステージ熊野川清流コース長井トンネル付近がけ崩れの為コース変更。 第2ステージ熊野山岳コース育生平谷間崩落の為、小森う回路にコース変更。 第3ステージ太地半島周回コース漁港周回コースを追加。 |
2013年 | 第2ステージ熊野山岳コース復旧する。パレードコース海岸コースに変更。 |
2018年 | 第3ステージ太地半島周回コース道の駅コースに変更。 |
2020年 | 新型コロナウイルス感染症の影響により開催中止。 |
2021年 | 新型コロナウイルス感染症の影響により開催中止。 |
2022年 | 新型コロナウイルス感染症の影響により、海外チームの招聘が出来ず国内チームだけで開催。 |
2023年 | 熊野川清流コースの廃止に伴い、第1ステージ熊野山岳コース、第2ステージ太地半島周回コースの2ステージを開催。 |